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2021-02-24 17:05

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【キーマンに取材】稲沢建設株式会社にとっての健康経営の魅力とは?

稲沢建設株式会社は創業86年で、愛知県稲沢市で最も歴史のある建設会社です。健康経営に積極的に取り組む同社では、2016年より健康経営優良法人に認定されており、現在に至るまでに数々の健康経営の実現に向けた取り組みを行ってきています。経済産業省が力を入れたことで、健康経営が注目され始めた2016年の以前より同社では社員の健康をバックアップしてきた背景があります。そんな稲沢建設株式会社専務取締役鈴木 杏奈氏に健康経営の魅力についてお伺いさせて頂きました。

インタビューイー

稲沢建設株式会社
専務取締役 鈴木 杏奈氏

経歴
中央大学法科大学院卒業後、稲沢建設株式会社入社。2016年に弁護士登録(愛知県弁護士会・68期)。2020年より同社専務取締役及び日本組織内弁護士協会事務総局事務次長就任。

– 本日はよろしくお願いします。稲沢建設さんでは2000年前後から健康に関するお取り組みをスタートされているかと思います。健康経営がトレンドになる前からお取り組みを始めたきっかけは何かありますか?

鈴木さん:大前提として、健康経営をやろうと意気込んでたわけではないんです。きっかけとして考えられるのは企業風土です。会社のオーナーが女性であったため、他所の企業さんよりかは柔軟だったのかと思います。例えば、ニュースでやってたことを直ぐに試しにやってみようという風土がある会社だと思います。

– 愛知県は健康経営に取り組む企業数が最も多いエリアです。愛知県には地域特有の健康に対する意識の高い文化があるのでしょうか?

鈴木さん:愛知県の協会けんぽさんが積極的に活動されているからだと思います。他にも愛知県が独自に「愛知県健康経営推進企業」として登録した企業・団体の中から、他の模範となる優れた取り組みを実践している企業等を「あいち健康経営アワード」として表彰する活動をしています。そのような地道な広報活動と表彰制度が大きいかもしれないですね。

– 健康経営のお取り組みの遍歴を見ていると、2016年ぐらいからワークライフバランスにシフトされた印象を受けるのですが、途中で方針転換などがあったのでしょうか?

鈴木さん:当社は公共工事の受注もするため、入札の加点項目にある各種の認定・表彰制度の活用に重点を置いています。その愛知県の表彰制度の中に愛知県ファミリーフレンドリー企業賞があります。愛知県ファミリーフレンドリー企業賞は社員が仕事と生活の調和を図ることができるよう積極的に取り組んでいる企業に対して授与される表彰です。そこの項目に当てはまるようにワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取り組みを増やしていきました。

– 今までの取り組みで成果を感じた取り組みはありますか?

鈴木さん:独自の有給制度を作った時ですかね。今まで中小企業なので、口頭で休みますと伝えるだけで取得できるようにしていたのですが、有給の申請方法を書面制度に変更したことで、逆に有給の消化率は向上しました。例えば、塾の送迎などでも時間単位の有給を取る社員が出てきたので、今までよりかは格段に取りやすくなったと実感しました。

– 取り組みの中で苦労したものありますか?

鈴木さん:特別有給の中の出産休暇は子育て世代が少ないことからあまり活用できていないですが、基本的には苦労した取り組みはないんですよね。元々現場の方達が持っている習慣からボトムアップで吸い上げて制度にしているので、会社の中で習慣化していることをそのまま制度にしているものは多いんですよ。

– お話を聞いているとトップの方が社員に寄り添った経営をしている印象を受けますが、何故なのでしょうか?

鈴木さん:社長が叩き上げの現場上がりなのと、今でもみんなと同じ仕事をしているので、自然と現場主義の考え方になったんだと思います。

– 健康促進の取り組みを行ったけれどもあまり参加者が集まらないというケースは多いのですが、参加者を巻き込むために工夫されていることはありますか?

鈴木さん:チームビルディングのためにイベントを企画しています。例えばシティーマラソンにみんなで出たり、介助犬の支援もしています。またイベントに参加するときにはお揃いのユニフォームを作成しチーム一丸となって取り組みを行っています。

– 最後に社内で健康経営を推進していくためにアドバイスがあれば教えてください。

鈴木さん:身構えてやると健康経営って大変だと思います。健康経営と聞くと壮大なテーマに感じる方もいるかもしれません。しかしシンプルに考えると社員の健康につながれば良いわけですから、まずは社内の取り組みの中にすでに健康経営に該当するものを見つけてみてください。社員がすでに取り組んでいる健康的な習慣を社内全体で取り組んで見ることから始めるのがいいかと思います。

編集後記:

取材では「現場の声に耳を傾け、より働きやすい環境を整備してく過程の中で健康経営が根付いていった」印象を受けました。健康経営は戦略的に行われる側面がありますが、社員が取り組みの重要性や必要性を理解し、協力を得られなければ形骸化してしまいます。現場主義の稲沢建設株式会社では、社員の声を汲み取り、働きやすさを追求していくなかで、結果的に健康経営が実現しています。健康経営は各企業により異なる規模や目的があります。稲沢建設株式会社の取り組みを通じて、参加者を増やしていくためのポイントを学ばせていただきました。

ビズヨガでは、健康経営推進や福利厚生の一環として、従業員の健康増進に積極的に取り組まれている企業様に無料で取材を行わせていただいております。
取材を希望される企業のご担当者様は、下記よりお問い合わせ下さい。
https://bizyoga.jp/contact/

稲沢建設株式会社のコーポレートサイト
https://inaken21.com/