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2021-04-08 11:43

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【キーマンに取材】アース製薬株式会社が取り組むwithコロナ時代の健康経営とは?

アース製薬株式会社は「生命(いのち)と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」を経営理念としており、また「人がすべて」を企業の価値観の一つとしています。このような企業理念・価値観に基づいて、社員の健康にも最大限留意し、健康経営への取り組みを推進し、健康経営優良人2021の「ホワイト500」の初認定を受けました。そんなアース製薬株式会社の健康経営への取り組みについてお話を伺いました。

インタビューイー

アース製薬株式会社
上席執行役員 管理本部 副本部長【兼】総務部 部長
松下 弘征氏

1989年アース製薬に入社、品質保証部に配属。その後は資材部を経て、2019年3月から総務部を担当し、健康経営推進チームのリーダーとなり今に至る。

-本日はよろしくお願い致します。まず始めに御社が健康経営に注力されるようになったきっかけがあれば教えてください。-

健康経営優良法人の認定に向けて健康経営調査に回答した時に、認定の基準に達していないことが発覚したのです。社内ではスポーツ活動を積極的に行っていましたので、問題ないと考えていました。ところが実態は社員への健康推進が十分と言える状況ではなかったのです。そのような状況を踏まえて、本腰を入れて健康経営をスタートしました。

-健康状態の判断は難しい側面もありますよね。-

弊社の主な原因は検診データを積極的に活用できていないことでした。例えば部署ごとの課題や年齢や性別などにより生じやすい健康リスクなど、データを細分化して分析ができていなかったのです。

-特に知見がなければ何から手をつけたらいいか難しいと思うのですが、注目した健康に関わる課題などはありますか?-

男性の肥満率が高かったので、改善に注力しました。通常の肥満率は40%以内に抑えるのが一般的な基準なのですが、社内では50%ほどに達しておりました。保健士の方からも指摘がありましたので、改善できるよう取り組みました。

-具体的にはどのようなお取り組みをされましたか?-

健康意識を高めるために、セミナーの開催と検診データの周知を行いました。1つ目の、健康意識を高めるためのセミナーでは、テレワークの社員も参加できるようにオンラインでセミナーを開催しました。また、東京都の健康保険組合から専門家をお招きし、食生活・運動、睡眠などのテーマで講話していただいたり、フィットネス器具などを取り扱う会社にダイエットにつながるような、運動の機会を促進するイベントを実施していただきました。2つ目の検診データの周知では、検診で明らかになった社内の高い肥満率のデータの共有を行いました。

-特に反響のあったイベントを一つあげるなら何かありますか?-

保険組合が実施した、歩数を競い合うイベントです。ヘルスケアアプリを活用し、歩数を記録し、成績が良かった人には賞品が出るゲーム性のあるイベントです。このイベントは参加率も高かったのが印象的です。

-成功事例の背景には苦労されたエピソードもあるかと思います。社内に健康経営を浸透させていくために意識されていたことはありますか?-

それこそ私自身が3年ほど前まで健康経営という言葉自体を知りませんでしたし、社内にも理解のある人は少なかったはずです。そこで昨年策定した中期経営計画の中に、健康経営の取り組みも加えました。健康経営に取り組んでも社員の健康に必ずつながるとは限りませんが、取り組みを行う前提として、経営層が理解を示していることは大切だと考えています。

-健康経営の取り組みは継続率が課題になることが多いです。取り組みを継続するために大切にされていることはありますか?-

健康経営は企業によって様々な目的から実施されていますが、根本にある価値観として、社員の健康維持や促進を第一に考えることです。その結果として生産性が向上すると考えることが大切です。あとは言葉だけでなく、社内のキーマンとなる人が健康的な生活を送り、行動で示すことで、徐々に社員からも理解を得ることに繋がり、取り組みの成果が生まれてくるのです。ちなみに最近では役員会の後に栄養管理士が監修したお弁当を食べることもあります。

-経営層が率先して取り組んでいると説得力も増しますね。ヘルシー弁当とはどのようなものなのですか?-

品数が多くて野菜中心のボリュームがあるお弁当です。450円と安くて美味しいですし、大きな社内会議でも人気があります。またお弁当をきっかけに健康に関する意識を高めることやコミュニケーションを取るきっかけに繋がっていると思います。例えば「◯◯さんはヘルシー弁当を食べているからスタイルがいいね。」などの会話を耳にすることがありますが、このような会話を通じて、お互い健康に対する意識を高め合いながら、モチベーションの維持にも繋がっている側面があると考えています。テレワークが普及したことにより、コミュニケーション不足に陥っている社員も多いようですが、会社に来た時にはお互いコミュニケーションを取り、ストレスの緩和につながるオフィスの空間デザインも大切だと考えています。

-最後にこれから健康経営を始める企業の担当者の方にアドバイスがあれば教えてください。-

健康経営を始める動機は、社員を大切にするための取り組みであるという理念をしっかり持つことが重要です。というのも弊社は、社員を家族として捉え、会社が持続するためには一緒に働く社員がもっとも重要であると考えているからです。ですから、企業としてのメリット、社員としてのメリットなど、様々な視点から取り組みのベネフィットを考えて始めることが良いのではないでしょうか。先走って、健康経営により◯%生産性をあげるとか、離職率◯%下げるとか目標値を設定せずに、取り組みの結果として健康経営の成果が生まれたらいいなという気持ちで取り組むことが大切だと考えています。

編集後記:

健康経営のプロジェクトが始まってから約3年ほどで「ホワイト500」の認定まで辿り着くエピソードはとても学びになるお話が多かったです。健康面のケアをする福利厚生制度の整備をすることでは、必ずしも社員の健康維持につながるとは限りません。社員の健康状態の実態に目を向けたことで、本腰を入れて健康経営を始める舵を切ったアース製薬株式会社のストーリーはこれから健康経営を始めようとしている企業にとってお手本になるエピソードだと思います。

この度は取材にご協力頂きありがとうございました。

ビズヨガでは、健康経営推進や福利厚生の一環として、従業員の健康増進に積極的に取り組まれている企業様に無料で取材を行わせていただいております。
取材を希望される企業のご担当者様は、下記よりお問い合わせ下さい。
https://bizyoga.jp/contact/

アース製薬株式会社のコーポレートサイト
https://corp.earth.jp/jp/index.html